長きにわたり、私たちは車メーカーのイベント関係の仕事に携わってまいりました。しかしながら、2020年のコロナ禍により一転して厳しい試練に直面しました。売り上げは97%も減少し、未曾有の困難に立ち向かうこととなりました。

しかしその苦境の中で、私たちは新たな可能性を見出し、キャンプ系YouTubeを通じてキャンプ場の運営を開始し、併設するバーもオープンする決断をしました。さらに、キャンプ場内に湧き出る富士山の天然バナジウム水を利用し、再構築補助金を駆使してキャンプ場内にブルワリーを設立いたしました。

コロナによる影響でビール機材の到着が半年以上も遅れ、その開梱には悲劇的な出来事が待ち受けておりました。機材がひっくり返っている有様に、私たちは不安と困惑に包まれました。さらに、電気の配線にも苦闘し、日本の電気屋さんですら電源の設置に自信を持てないという困難に直面し、アメリカからエンジニアを呼び寄せることを余儀なくされました。しかし、来日した方はビール機材メーカーPortland Kettle Worksの社長タッドさんでした。

作業はタッドさん自らも困惑することが多く、zoomを通じて何度もアメリカのエンジニアとやり取りをしながら、ようやくビールの機材が稼働いたしました。そして、醸造が始まるものの、なかなか美味しいビールができずに落胆する日々が続きました。

しかしその中で転機が訪れました。ビールのジャケットを書いてくださっていた茜さんを通じて、クラフトビール業界トップ5のbe easyのギャレスさんがビールの先生として現れたのです。先生の熱心な指導により、ついに美味しいビールを醸造できるようになりました。

計画から準備を含めて3年弱、長い時間をかけてようやくスタートラインに立った喜びを胸に、私たちは挫折と困難を乗り越え、新たな道を切り拓く決意を秘めています。更なる洗練されたビールを提供し続け、多くの人々に感動と喜びを届けることを誓います。私たちビールアゲインブリューイングをどうぞ宜しくお願い申し上げます。